JCBザ・クラス クラブ33特典廃止にみるプラチナカードの没落
更新が長らく滞ってしまいました。
久々の記事がいきなりですが、どうしても気になるできごとだったので少しだけ。
ちょっとタイムリーというには出遅れましたが。
JCBザクラスはどうして人気だったのか
ザクラス会員にはメンバーズセレクション(通称メンセレ)という会員特典がありました。メンセレでは色々なグッズや食料品、ディズニーやUSJのチケットなどが貰えました。年会費54000円でもメンセレが約25000円分くらいの価値とされています。クラブ33もそうちの一つとして選択できていました。
だから実質年会費29000円で持てるコスパのいいプラチナカード、準ブラックカードとされていました。数年前にザクラスの下にJCBプラチナが作られたので正式にブラックに昇格したとも言えそうです。
それでいて、ディズニー内の会員制レストランであるクラブ33に庶民がコネ無しで入れる唯一の手段が手に入る。
インビ制で入手が大変難しく、ゴールドからの修行が必要。それもクレカマニアの収集欲に寄与し、ステータス欲を満たしていたのでした。
改悪までの流れ
自分もザクラスホルダーです。入会した2016年頃がメンセレで申し込めば例外なく貰えた最後の年。
入会翌年からでないとメンセレは貰えません。
で、2017年から抽選制になりました。2人までしか入れず、子持ちには不可となったのでした。
2018年からそれがまた変更になり、メンセレからクラブ33特典が独立。
抽選は抽選だが、大人も小人も有料で食べるレストランになりました。その代わり2人という縛りが消失。メンセレはメンセレとして貰える。つまり、権利を抽選でおまけ付帯という形になったわけですね。
ところが、2019年になり、いきなり廃止。
なかなかショッキングな改悪でした。
ついに来たかと。
僕自身はというと、2017年には抽選にいきなり当選し、クラブ33のランチに行くことができました。2018年は外れるだろうと思っていたら予想通り外れました。2019年に廃止になり、クラブ33に再訪するチャンスは永遠に塞がれてしまいました。
プラチナカードの没落
ザクラスのデメリットは
何より年会費。54000円。アメックスプラチナやダイナースプレミアムの14万に比べれば幾分マシであるものの安くはないでしょう。
それでいて還元率が低い!1000円1ポイントでANA3マイル。
極論してしまえば、JCBザクラスはディズニーのクラブ33しかメリットはありません。
それでもその強力なメリットがあったから皆目指していたのです。
昨今プラチナカードの改悪がすごいです。
プラチナカードも大衆化していて、ステータスなんかありません。
高い年会費を払ってでも持ってもらいたいなら、そのカードでしか得られない「個性的なメリット」が必要です。なのに昨今のプラチナカードは次々に、そのカードの存在価値を自ら放棄していますね。
ANAのSFC、JALのJGC、ダイナースの強烈な還元率、ザクラスのクラブ33などがそれでした。
ザクラスのクラブ33なんて他のカードが絶対真似できないまさに最強の特典で、ディズニーが好きであの場所に行ってみたい人なら例え年会費が10万円でも還元率がどんなに低くても持つかもしれません。なのに、唯一かつ最大の存在意義を放棄したわけです。
本当にステータスと言えるのは個人的にアメックスプラチナかセンチュリオンしかないと思いますが、アメプラはなんと一般申し込み可にするという行動に出て、インビ制という孤高の存在意義を自ら放棄。堕ちたものですね。ダイナースは言わずもがな、ラグジュアリーカードも。
レストランやゴルフ場、旅の手配、コンシェルジェサービス、招待日和を借りた高級レストラン1人分無料etcといった、例外的な人くらいしか日常的に使いまくらないような通り一遍のサービスだけで生き残れる時代じゃありません。
各自のライフスタイルをよく考え、それでもメリットがあるなら持てばいいし、それを否定するつもりはありませんが、それに耐えうるカードはどんどん減るでしょう。自分も一応はクレカマニアで割と研究してきた方だと思っていますが、パっと見渡してもこれはというカードがあまり思い浮かびません。ポイントサイトでのポイント稼ぎに使われるくらいでしょうか。SFCやJGCでさえ、国際線の特典航空券取れなさすぎ、マイル制度も改悪の一途で継続する意味はあるのか、ダブルホルダーでいる必要もなくてどちらか解約してもいいのではないかとさえふと思い始めるくらいです。年会費、たかが1万円されど1万円です。
日本はこれからもどんどん貧しくなり、皆が倹約し資産形成を考える時代です。普段ろくに使えもしないサービスのために何万もする年会費など無駄でしかありません。
確かに他にもザクラスの特典はあります。詳細は長くなるので割愛しますが、それら特典にあるようなことをしたいときは、毎年するものでもなし、する時に自費でやればいいのです。会員じゃないとできないものとしてディズニーやUSJのラウンジは確かに挙げられますが、そのために毎年54000円払うほどのものかどうか。そこにそれだけの価値を見出せるなら構わないでしょうけど、毎年毎年の積み重ねはやはり大きいのです。54000円を10年払えば54万円です。費用対効果をよく考えないと将来的なデメリットが無視できないです。
クラブ33が廃止された理由
案内状には「秘匿性が失われるからネットやSNSで拡散するな」という注意事項があったんですよ。それなのに、堂々とブログに書いてた人がたくさんいました。なので僕は敢えてクラブ33でのランチをブログ記事にはしていなかったんですけどね。ザクラスのクラブ33はあまりに公然の秘密すぎて、このネット時代に隠す方が無理と言えば無理なのですが、ブログで記事にしてたブロガーはちょっと反省して頂きたいものです。
ただし、JCBが一時期ザクラスばらまきをしていたのも事実。自分もそれに乗っかった口なのでそういう意味ではあまり偉そうなことは言えないのですが、会員数が増えてディズニーかクラブ側から文句が出たのでしょう。
会員数が激増、そうなればマナー低下は必至。子連れが騒ぎまくったとか、大家族で大挙して押し寄せたとか、ザクラス特典でクラブ33に来る人が増えすぎて常に満席状態のごとくになり、本会員が予約をとりにくくなるという本末転倒の事態が起きたか。
今後の更新継続は難しいか
次の更新時期が来る前に解約しますね。そういう人が続出しそうです。
今年分のメンセレとディズニーのラウンジを使わせてもらって終了です。
銀座ダイナースもやめて計81000円の年会費が浮きますので、つみたてNISAにでも回します。
プラチナカードは特典の意義を慎重に考えてから選ばないといけないですね。
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